和牛の細胞からつくった人工培養肉が、実用化間近らしい
セカンドキャリア、という言葉は21世紀に入ってから、特にスポーツ選手の引退後のキャリアを指して使われるようになったらしいです
それが派生して、脱サラを成功させるための仕込みを今からしっかりしなければ、セカンドキャリアをイメージしなければ、という風潮もある程度強くなってきたのでしょうか
芋屋tataさんは、丸の内で働いていたバリバリの証券マンと元丸の内OLさん(確か)のご夫婦が、埼玉で始めた新進気鋭のさつまいも専門農家さんです。現在埼玉でナンバーワンのさつまいも農家と言われています
先日、芋屋tataさんに浅草農園前の広場をお貸しして、店頭販売を共同で行わせてもらいました
とにかく若く、サーフィンをやっていそうな、かなり今風なお二人です
若年層の農業人気は長らく言われてはいますが、実際のところどうなのか、ビジネスになっている人はいるのか、ただの自給自足ではないか、と疑問の方には、このご夫婦のサクセスストーリーを伝えたいです
個人的には、ものをゼロからつくって売ることに憧れやロマンを感じる若い人たちが増えた(私も例外ではない)のではないかと思っています
芋屋tataさんも、元証券マンということで、ものづくりではなく、日々安く仕入れて高く売ることでマージン、あるいは手数料で儲ける仕事をされていましたが、
土地を買い、土を選び、種芋を選び、水や肥料を選び、時間をかけてさつまいもを育て、全国で店頭販売し、ECへ送客するというお金も体力も必要なことをなぜこの時代にやるのかと言えば、その仕事を愛しているから、生を実感できるからに他ならないのではないでしょうか
とはいっても、根性で儲けられる時代は終わりました。
芋屋tataさんのFacebookページを見てみてください
パグ(犬)の被りものをトレードマークに、YouTuberのような、覆面ミュージシャンのような(man with a mission的な)テイストを出しながら、マーケティングも試行錯誤しているようです(とはいえ、これが効果的かどうかはわかりませんが)
ECだけで売れるようなファッショナブルな食品を除き、有名どころの卸さんに大ロットで買ってもらうまでには、やはり地道な活動が不可欠なのが現状なのではないでしょうか
最近、衣食住に関わる、あるいは近いビジネス領域へ若い年代が寄せる関心がどんどん強くなっているのを感じます
それは間違いなく、自分事だからです。
自分の家族、友人、そして自分自身の人生に深く関連することだから、考えざるを得ないのではないでしょうか
沢尻エリカの元旦那さんの高城剛さんが昨年あたりから提唱してる『ハイパーノマド』的な生き方では、4つの要素が必須手段として挙げられていました
- 水、食料への自由かつ安価なアクセス
- エネルギー(電力など)への自由かつ安価なアクセス
- 外交力(海外に複数の拠点を持つ、頼れる友人を持つ)
- 娯楽(アウトドア、カジノ、などなど、国を問わないもの)
別にハイパーノマドしか生き残れないとかそんなことはないかと思いますが、
少なくとも食に関しては、高品質・安全なものは確実に中華圏・中東圏などの富裕層に囲い込まれているので、意識しないに越したことはないかと思います。知ってるだけでもだいぶ違うかと。
高いお金を払ってなんとか買ったお肉が、数円でつくれる人工培養肉だった、なんてことが将来ないようにね。